Simon Swipe Game(サイモンスワイプゲーム) 


ジャンルメモリーアクションゲーム 
ハード本体内蔵電子ゲーム
メーカーHasbro(ハズブロ)


概要

1978年に発売された電子ゲーム、「simon」は、全ての記憶系電子ゲームの基礎を築き上げたと同時に、視力または聴力の不自由な人であっても、障害を気にすることなく共に遊びを楽しむことのできる玩具の草分け的存在として、世界的に知られる玩具である。

年齢や国籍、性別などを問わず、40年余りにわたり広く親しまれてきた。

それぞれ異なる固有の音程のビープ音を持つ4つの光るボタンの光った順を記憶し、その通りにボタンを押す。 正解すると次の問題では、前に正解した問題の後に光を1つ追加したものが出題され、徐々に記憶量が増す。

これまでに多種多様のモデルが発売され続け、最近では技術の進歩によりタッチパネル化され光ったランプの順番のみならず光の動きの記憶を求める内容のバージョンが主流となりつつあるが、障害を気にせずに遊べる環境は引き継がれている。

「Simon Swipe」はタッチパネル式となった最初のシリーズであり、光るボタンに触れることでプレイを行うと同時に、スワイプアクションの記憶も求められる。

形状

  • 本体は車のハンドルのような形をしており片手で持つか平面に置いてプレイする。*1

ハンドル中央のクラクションに当たる部分に、スピーカーとスタートボタンがある。 この内スピーカーが手前側に来るように設置する。

ハンドルの縁に当たる部分に光るタッチパネル式パッドが配置されており、これに触れることによってゲームをプレイする。

パッド配置は時計の12時を起点に

  • 0~3時が赤(音程はミ)
  • 3~6時が青(音程は低いソ)
  • 7~9時が黄(音程はド)
  • 9~0時が緑(音程は高いソ)

となる。

  • 更に上記それぞれのパッドの中央を境に1と2のエリアが区分される。時計の数字の若い側がエリア1となる。

ハンドルのクラクション部分の裏側に電池蓋があり、細いサイズのプラスドライバーを使って開けることができる。 なお使用電池は、単3アルカリ乾電池が3本で、エネループ等充電池なども使用可能である。

電池蓋の上側にハイスコアデータのリセットスイッチがあり、ペン先などで押すとハイスコアデータと、レベルモードのクリアデータがリセットされる。

電池蓋の下側には、トライミーモードと一般のゲームモードとを切り替えるスライドスイッチがあり、左がトライミー、右がゲームモードとなる。 工場出荷時は左側のトライミーモードになっている。

起動

ハンドル中央のスタートボタンを押すと短いチャイム音と共に本体が起動する。 また起動後スタートボタンを押す度に音量が変化する。 ゲームモードでは15秒間、トライミーモードでは10秒間、何も操作が行われないと、効果音がして電源が切れる。

アクション

ゲーム中アクションには大きく分けて以下の3種類がある。

  1. タップ(触れる) -- 光ったパッドのエリア1に触れる。エリア2に触れると不正解となるので注意。
  2. スワイプ(なぞる) -- 時計回りに走る光の動きに従いパッド上を指先でなぞる
  3. ユーターン(往復する) -- 光の動きに従いスワイプ後起点まで折り返す。*2

動作ごとに出題音が異なるため、視覚を用いずに判別可能である。

また「スワイプ」「ユーターン」では1~4つのパッド間を滑るアクションがあり、その距離の違いもサウンドにより判別可能である。

ゲームモード

ゲームモードでは以下の4種類のモードを楽しむことができる。 電源投入後、該当する色のパッドをダブルタップすることでスタートとなる。 また、どのモードでもゲームオーバーすると電源投入直後のモード選択画面の状態に戻る。

  1. 赤モード:レベルスモード。3から9問を記憶し16レベルの難度をクリアする。このモードのみ、ゲーム開始時の操作が異なるため後述する。また、仮にミスしたとしても後述する操作にていつでもコンティニューが可能であるが、ゲームオーバー時の得点はコンティニュー後の正解数が対象となる。
  2. 青モード:エクストリームモード。全アクションを含めた記憶力を競う。
  3. 黄モード:クラシックモード。タップのみで記憶力を競う。なお、前述のとおり、各パッドのエリア1にタップしないと不正解となる。
  4. 緑モード:パーティモード。複数人で協力プレイを行う。全てのプレイヤーが1問ずつ回答し、正解したら音楽が鳴り終わるまでに隣のプレイヤーに本体を回していく。

出題内容、ゲームオーバー時のスコア、レベルスゲームにおけるステージ解禁状況、モード毎のハイスコアをサウンドによって確認可能。 ハイスコア確認にはスタートボタンを長押しする。

レベルスモードのスタート操作

  1. 電源を入れる。赤パッドが点灯し、「レベルスモード」が選択されている状態となる。
  2. そのまま赤パッドをシングルタップすると、レベル1から8までの解禁状況が各エリアライトの光とビープ音の鳴る回数によって表示される。レベル8まで解禁されていると、ビープ音8回とともに8個ある全てのエリアライトが光る。
  3. ここで、プレイしたいレベルを選ぶ。レベル1は赤1、レベル2は赤2の順で、レベル8は緑2をタップする。エリアライトが点灯していないレベルは未解禁レベルのため遊ぶことはできない。
  4. レベル9以上が解禁されている場合は、赤1と緑2を同時にタップすると、レベル9から16の解禁状況が知らされる。レベル9は赤1、レベル10は赤2の順で、レベル16は、緑2となる。

トライミーモードについて

本体裏スイッチを切り替えることで遊べるスコアアタックモードで、16ステージ、63問をノーミスで連続クリアすることを目的とする。 このモードでは、ミスした時点で完全ゲームオーバー、コンティニュー機能も使えない。 ステージの構成は、ステージ1が3問、それ以後は4問ずつのステージが続く。 なお、このモードで出題されるアクションは、タップ、3パッドまでのスワイプ、2パッドのユーターンのみに限られる。

レベルスモードの後半ステージよりは幾分簡略化され、基本的な内容を問う内容となっている。 16ステージ連続クリアに成功すると、完全クリアを知らせるファンファーレが鳴ってゲームオーバーとなる。

また、このモードでは電源投入後、赤パッドかスタートボタンを押すとゲームスタートとなるため、ボリューム調整ができないので注意されたい。

入手方法

本製品はすでに廃盤となっており、国内玩具店での販売も行われなかったため入手が困難となってきているが、ネット通販などで入手できる場合もある。

サイモンエアーの登場

Simon Swipeの後継として2016年にサイモンエアーがHasbro社より発売され、国内でも同年10月20日にタカラトミーより3,500円で発売されていたことがある。 ハンズフリー(手をかざす)アクションが基本であるがパッドに触れてもミスにならないことから、サイモンスワイプと同様の遊び方が可能なため、視覚に頼らずスコアアタックにチャレンジできる製品である。 なお、サイモンエアーも既に一般流通での販売を終了したが、ネットではまだまだ購入が可能である。 「サイモンスワイプ」の入手に苦労される場合、「サイモンエアー」の購入も検討されたい。


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*1 ゴム足が付いていないのでテーブル上でプレイする場合はマウスパッドなど滑り止めとなるものの利用を推奨
*2 いかなる動作の場合も最初にエリア1に触れなければならない。またスワイプの終点は必ずエリア2となる。

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Last-modified: 2022-01-22 (土) 13:03:55 (819d)