LSIポータブルゲーム サブマリン †
概要 †電子ゲームのジャンルが、それまでのモーター駆動による「エレメカ」と呼ばれるジャンルから、マイコンを使用したLSIゲームに移行した最初期の1978年秋から80年頃にかけ、バンダイが発売した「LSIポータブルゲーム」と呼ばれるゲームのシリーズは、当時としては最新の技術や、遊べるジャンルの豊富さから、多くの子どもたちを魅了した。 「サブマリン」は、1978年(昭和53年)の秋に発売された「LSIポータブルゲーム」の一つで、後に発売された「コンバット」や「ミサイルインベーダー」と共に当時の子どもたちの間で広く親しまれた製品の一つである。 ソナーの発する信号音の変化を聴き分け、フィールドのどこかに潜む敵の位置を突き止め撃破するというゲーム内容から、視覚に頼らない環境でのプレイも比較的容易な製品であった。 発売から45年ほどとなる現在でも、オークションサイトなどに度々出品されることがある。 本体形状と各部説明 †
遊び方 †縦3マス×横7マスに区分されたウォーターフィールドのどこかに潜む敵の位置を突き止め、爆弾を投下して撃破する。敵は絶えず上下左右に移動している。 ゲーム開始時、自機は必ずフィールドの中央マスに位置し、方向キーを1回押す毎に1マス移動する。 まずX軸上に左右に移動すると、「ブッブッブッブッ」というソナー発信音が聴こえ、左右に隣接したY軸上のどこかに敵が潜んでいることを示している。 この状態で、更にX軸上どちらかの方向に移動すると、ソナー発信音の速さが早くなり、今いるポジションのY軸上のどこかに敵が潜んでいることを通知してくるので、上下に動きを取りながら爆弾を投下する。敵に命中すれば「ピーピーピーピー」という高音で通知、失敗すると下降するアルペジオ音で通知する。 ソナー発信音が鳴らないブラックエリア(仮称)に侵入してしまうと、左右方向からの魚雷攻撃のターゲットにされてしまう。特に敵船の撃破に成功した直後に狙われやすく、1度でも撃沈されると萎れたメロディーが鳴ってゲームオーバーとなる。 また、ゲーム開始時、手持ちの爆弾は30発で、全部使い果たすと強制的にゲームオーバーとなる。 ゲームオーバー後再度ゲームを行う場合は、本体を再起動する。 得点 †新たな敵が出現して1発目の投下で撃破に成功すれば5点、2発目で3点、3発目で2点、それ以後は1点ずつ追加される。最高得点は150点である。 敵の攻撃から逃れるためには? †視力を用いずに確実に攻撃から逃れる方法は無いが、ブラックエリアに侵入してしまったら、Y軸に沿って速やかに1往復移動を試みると、比較的被弾しにくい。 サウンドトラブルに対する対処法 †本製品を含め、昭和時代に発売された初期の電子ゲームでは、内蔵部品がテープ固定されているケースが多く、テープの劣化による動作不良が起きる場合がある。 特に、LSIゲームのサウンドには欠かせないブザー装置も同様で、ネットを通じて購入した製品が正常に起動しているはずなのに音が鳴らなかったり、ジリジリとしかいわないというトラブルが起きる場合がよく見受けられるようである。 このような場合には、まず本体のスピーカー付近を指で圧迫しながらプレイしてみる。それで音が鳴る場合はテープの劣化が考えられるので、決して自分で分解したりせず最寄りのおもちゃの病院に問い合わせてほしい。簡単な手術で出荷時同様な綺麗なサウンドがよみがえるので、ぜひ参考にされたい。 コメントフォーム †コメントはありません。 Comments/LSIポータブルゲーム サブマリン? 投票フォーム † |