斑鳩 †
- ステレオ演出採用
- カーソル移動音 あり
- 無限コンティニュー搭載
- ボイス演出 なし
概要 †
『斑鳩』とは、2001年に株式会社トレジャーよりアーケードゲームとしてリリースされた縦スクロール型2Dシューティングゲームである。
本作はコンシューマ機への移植に際し無限クレジットが実装され、且つ視力を用いないプレイを考慮した時「上達が可能」な特徴を有するため、本項でその詳細について述べる。
ゲーム概要 †
本作は画面を上、即ち奥へ自動スクロールしながら敵をショットで撃破しつつステージを先へ進めるタイプの、オーソドックスな2D縦スクロールシューティングゲームである。
属性 †
- 本作には白と黒の「属性」の概念があり、プレイヤー機体は任意のタイミングでその属性を切り替え可能
- プレイヤー機体の属性が変化するタイミングで自機のショットに設定される属性も同時に変化する。。
- 異属性の敵へショットを当てた際のダメージは2倍となるが、このことは着弾音で視力を用いず把握可能。
- 同様、同属性の敵への着弾も効果音の違いから把握可能
- 敵からの攻撃にも属性があり、同属性の弾やレーザーがプレイヤー側へヒットした場合、プレイヤーは撃墜されるのではなくその攻撃を吸収する
- 敵の攻撃を吸収して貯めたエネルギーを任意のタイミングでホーミングレーザーとして発射可能。これで主に自機から見てX軸方向へ距離のある敵への攻撃が可能
本作で視力を用いないプレイが可能である要素 †
- 道中の自機のパワーアップ要素が無く、多くの2Dシューティングゲームで見受けられる『撃墜された際のパワーダウン』について一切考慮する必要が無い
- 異属性への打ち込みは上述の通り音が変わるのであるが、本作は敵の出現パターンが完全に固定されているため、プレイする毎に得られた知識(この地点ではこの属性が有効といった情報)を次のプレイで生かすことが可能
- この要素で、トライアンドエラーによって視力を用いない状態での「知識の累積」が可能となり、その結果の「上達」も同時に実現されるものである。
- 無限クレジットが搭載されており、DC、GC、XBLA版では6時間の総プレイ時間、Steam版では最初から利用可能。これでクリアそのものは視力を必要とせず可能となる。
ストーリー †
「鳳来ノ国」・・・・・元々、本州の外れに位置した小国である。しかし、今では自らを「神の力」を得た「神通者」と称し、「選民思想」と「平和統合」の名の元、各地を武力で制圧するまでになっている。
事の起こりは、国の中心人物である「鳳来天楼」(ホウライテンロウ)なる人物が、数年前に地中深くから掘り出した「産土神黄輝ノ塊」(ウブスナガミオウキノカイ)と呼ばれる物体にあり、物体との遭遇時から、天楼は奇跡とも呼べる力を次々に発揮し始めたという。
その最中、人の自由を望み、鳳来に戦いを挑む組織「天角」(テンカク)があった。
彼らは「飛鉄塊」(ヒテッカイ)と呼ばれる戦闘機を使い、鳳来と戦っていたが、次第に勢力を失い、全滅する。
しかし、その中で奇跡的に生き残った青年がいた。その名を「森羅」(シンラ)という。
森羅は、再び単身で鳳来に向かっていくが、敢え無く撃墜され、人里離れた村へ墜落する。
その村は「斑鳩の里」といい、選民思想のしわ寄せで、世間から捨てられた老人達の村、俗に言う姥捨て山であった。
森羅は、長老「風守老人」をはじめとする老人達に助けられ一命を取りとめる。
やがて、全快した森羅は、再び鳳来に挑むことを老人達に告げる。老人達は武装もせず旅立とうとする森羅に、自分達の意地で作り上げた飛鉄塊「斑鳩」を託すのだった。
公式サイト内ストーリーページより一部引用
より詳細なストーリーをこちらより閲覧可能
UIの基本 †
- カーソル移動音、決定、キャンセル音あり
- 通知ダイアログの類はその出力が独自の効果音で通知される
- Yes/Noを選ぶ種類のダイアログについては、AボタンがYes、BボタンがNoとして機能する
起動 †
- ホーム画面より「斑鳩」を起動
- タイトル画面出現(効果音なし)
- Aボタンを押すことでセーブデータをロードするストレージを選択(最も上がローカルHDD)
- セーブデータの読み込み後はメニューとなる。
PS4版 Switch版初回起動時の流れ †
ソフトの初回起動時、おまけモードを最初から解放するかを問うダイアログが出現。
初期カーソル位置は「いいえ」にある。
はいを選ぶ場合、上 A と操作する。
タイトルメニュー (PS4/Switch/Steam/XB360共通) †
上下移動 循環あり カーソル移動音あり。内容は以下の通り。
- 1 PLAYER GAME
- 2 PLAYER GAME
- REPLAY
- LEADER BOARDS
- ACHIEVEMENTS
- HELP & OPTIONS
- RETURN TO ARCADE (XBOX360版 PC版にのみ存在 ゲームを終了しダッシュボード/デスクトップ画面へと戻ることができる)
HELP & OPTION †
- HOW TO PLAY
- CONTROLS
- SETTINGS
- CLEDITS
- BACK
CONTROLS †
- FIRE (ショットに用いるボタンを設定する。ここが選ばれている状態で押したボタンがショットに割り当てられる。*1)
- POLARITY (属性変化に用いるボタンを設定する)
- REREACE POWER (力の解放に用いるボタンを設定する)
- FIRE + POLARITY (力の解放をショット+属性変化の同時押しで行うかどうかを設定する。初期値off)
- VIBRATION (震動ON/OFF)
- BACK
SETTINGS †
- VIDEO SETTINGS
- AUDIO SETTINGS
- SELECT STRAGE (XBOX360版のみ)
- BACK
1 PLAYER GAME †
- DIFFICULTY EASY NORMAL HARD(初期値NORMAL 左右循環あり)
- CHAPTER 初期値ALL
- SHIP
- GAME START(カーソル初期位置)
- SETTINGS
- BACK
SETTINGS †
- CONTINUE ON/OFF(初期値OFF ONとした場合にランキング登録が不可能となる旨のダイアログ出現。その際はAボタンでYesを指示)
- LIVES 1 2 3 4 5(初期値3 1クレジットでコンティニュー可能な回数を設定する。円滑なトライアンドエラーには5を推奨)
- EXTEND (残機数が増加する得点条件の設定)
- DEFAULT
- BACK
ポーズメニュー †
ゲームプレイ中STARTボタンを押すことで表示されるポーズメニューの内容は以下の通り。上下移動、カーソル移動音あり
- RESUME GAME (プレイ再会 カーソル初期位置)
- HELP & OPTIONS
- RANKING
- TITLE SCREEN
セーブ方法 †
本作はオートセーブとなる。
クリア、あるいはゲームオーバー後、スコアボードの表示などを経てタイトルメニューへ戻る。
再度タイトルメニューが表示された時点でセーブが終了した状態となる。
Steam版での初期キーマップ †
本作Steam版でのプレイに際しキーボードによるプレイを行う場合、初期キー配置は次の通りとなる。
Zキー | ショット |
---|
Xキー | 属性変更 |
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Cキー | 力の解放 |
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スペースキー | ポーズメニュー表示 |
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フルキー1 | コンティニュー |
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カーソルキー上下左右 | 自機の移動、メニュー内の移動 |
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Steam版でのキーボードプレイ時の留意点 †
スクリーンリーダーの入力キー読み上げ設定がOnである場合、その読み上げとゲーム動作がコンフリクトを起こし、処理落ちや不具合の原因となるケースがある。
本作のプレイに際し、事前に入力キーの読み上げ設定をOffとしておくことで本件を回避可能である。
総評 [#] †
ボイス演出こそないながら、各種効果音が豊富であること、それがステレオ出力されることで一部視力の代用となり、のみならず一部、プレイの上達をさえ可能とする点に於いて、本作のプレイフィールは独自の特性を有する。
完全なパターンで出現するステージ展開が、即ち「学習」を無駄としない構造を現出した結果、視力を用いない本作のプレイが、「ただ視力を用いず可能である」以上の効果を生じている点が特筆される。
決定された演出へのリターンをプレイヤーが行う意味からはリズムアクションゲームにも近しいプレイ感を有する本作は、演出面とは異なるアプローチから視力を用いずプレイ可能なタイトルといえる。
関連・参考リンク †
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