幕末Rock 超魂(ウルトラソウル)

ジャンル歌で戦う幕末革命ADV
対応機種PS Vita / Vita TV / PSP
メーカーマーベラスAQL*1
ダウンロード版入手先PS Vita/Vita TV版 PSP版

  • アクセシビリティ情報簡易表記
  1. 主人公ボイスあり
  2. モノローグボイスあり
  3. リズムアクション時、音演出あり
  4. リズムアクション時、ミス通知SEあり
  5. ボタン操作対応
  6. カーソル移動音あり
  7. PS Vita版はVitaTVへ対応


概要

坂本龍馬を主人公に据え、薩長同盟から明治維新までの出来事へかけての時世を、幕府によるロック歌唱の統制とそこへの反骨に置き換え描かれる物語であり、ライブシーンでは実際にリズムアクションゲームとして画面に表示されるボタンの表記に合わせてプレイを行うといった複合ジャンルのタイトルである。

PSPで発売されたシリーズ初代作品『幕末Rock』の要素を内包しつつ、追加シナリオ、追加楽曲が実装された完全版タイトルとして発売されたのが本作『幕末Rock 超魂(ウルトラソウル)』である。

下記の仕様により視力を用いずプレイ可能であるため、アドベンチャーパート、リズムゲームパートのそれぞれに分けて実際の内容を詳述する。*2

アドベンチャーゲームパートを視覚を用いずプレイ可能である理由

  1. 主人公音声、モノローグ音声ともに実装され、かつフルボイスである。
  2. 選択肢中の移動、メニュー操作、これらへシステムサウンドが実装されるため視力を用いず各種操作が可能である。

アドベンチャーゲームパートの基本操作

  • 〇ボタン 選択肢の決定、メニューの実行
  • スタートボタン オートプレイのOn/Off切り替え
  • △ボタン メニュー表示(オートプレイ中はメニュー表示が行えないため注意されたい)
  • □ボタン オートモードがOffの時、スキップ動作を行う
  • Lボタン クイックセーブ
  • Rボタン クイックロード

クイックロードとクイックセーブ

オートモードがOffの状態でLボタンを押すことでクイックセーブの確認ダイアログが出現する。

左が「はい」となる。

クイックセーブの実行により、そのときのプレイ状況をクイックロードより読み込み可能となる。

これもプレイ中、オートモードがOffの状態でRボタンを押すことでクイックロード確認ダイアログが出現、左側の「はい」を実行することでクイックセーブした時点へすぐに戻ることが可能となる。

本体の電源を切る*3、アプリケーションを終了する、あるいは次にクイックセーブを行うまで、クイックセーブで保存した状況は維持される。*4

このクイックセーブとクイックロードを用いることで、選択肢の選び直しやライブシーンのリトライが簡便に行えるようになる場合がある。

リズムアクションゲームパートを視覚を用いずプレイ可能である理由

  1. 正解、ミスそれぞれに対応するSEあり
  2. 譜面が固定であるためトライアンドエラーにより押すべきボタンを把握可能
  3. コンフィグから難易度設定が可能
  4. ボタンの同時押しが判定されるため、強引ながらリズムに合わせて全てのボタンを押すといった方法でも正しい操作として解釈される場合がある
  5. ストーリーモードラストの楽曲を除いてリズムゲームパートの成績にかかわらず物語を進行可能

リズムアクションゲームパートの開始演出

  1. 楽曲と演出が自動的にロードされる。
  2. ロード終了後ボイス演出あり
  3. 〇ボタン、あるいはスタートボタンでプレイ開始

リズムアクションゲームパートの基本操作

  • 〇、×、□、△の4ボタンを使用する
  • 画面上に表示された各ボタンのアイコンが判定エリアと重なったタイミングで該当のボタンを押すことで成否判定が行われる動作となる。*5
  • 譜面が固定であるため反復練習により視覚を用いずに譜面の把握が可能となるものである。

リズムアクションゲームパート終了後

  1. リザルト画面出現後、〇ボタンを押すことでアドベンチャーゲームパートへ戻る
  2. オートモードがOffになっているため、Onとする場合はスタートボタンを押す。

章末のメニューに関して

物語の区切りに選択肢と異なる、上下へ突き当たるメニューが出現するが、項目はそれぞれ次の内容となる。

  1. NEXT
  2. タイトル画面へ戻る

NEXTを選択した場合

セーブを行うかどうかを問うダイアログが出現する。

セーブを行う場合は左側の「はい」を選ぶ。

この後はPS Vita、あるいはPSP標準のシステムソフトウェアに内蔵された標準セーブダイアログが出現するため、それぞれに準じて操作する。

セーブ終了後、次章が始まった際はオートプレイがOffとなるため、Onにする場合はスタートボタンを押す。


本編最終分岐

本編シナリオ集版にプレイすることとなる『last scream』のプレイ結果によりエンディングが分岐する。

グッドエンドへ至る場合、ランクD以上を獲得する必要がある。

視力を用いない状態での『last scream』の攻略

  1. コンフィグよりリズムゲームパートの難易度を最低にする
  2. コンフィグより、BGMボリュームを減少させリズムアクションパート時のSE通知を明瞭に聴取できる環境を構築する。
  3. 〇ボタン ×ボタン □ボタン △ボタンを同時押しする方法を工夫する
  4. 長押し譜面の配置された場所を試行錯誤により把握する(長押しを必要とする譜面はボタンを押しはじめるタイミングに加え離すタイミングについても把握が必要であるが、その離すタイミングが正解であった場合そのことがSEにより把握可能であるため、この情報が結果譜面表示内容の理解を助けることとなる)
  5. 曲中盤の間奏部分の譜面は以下の通り(8拍刻み)
□ □ □ □ □ □ □ □
〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇
× × ・ × × ・ ・ ・
□ □ ・ □ □ ・ ・ ・
〇 〇 ・ 〇 〇 ・ ・ ・
× × × × × × × ×
× × × × × × × ×

総評

奇抜な設定ながら一方で人情物として描かれる物語と、工夫と挑戦によりプレイ可能なリズムアクションパートを有する本作。

そんな本作をアドベンチャーゲームとして解釈したとき、 とりわけ特筆されるのはその音声周辺の仕様である。

主人公ボイス、モノローグボイス共に実装されているタイトルは古今大変に希少であるため、その一バリエーションとしても本作に確保されたユーザビリティはとても高い内容であり、且つリズムアクションゲームパートもプレイ時の工夫で解決可能であることが興味深い。

ロックと近代史の双方にリスペクトを多大にたたえた本作には物語、演出、設定、難易度の幅といった随所に親しみやすさを生じる工夫が施されており、その結果として視覚を用いずプレイ可能となったタイトルといえる。

関連・参考リンク


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*1 現マーベラス
*2 なお、本稿の内容はPSP版幕末Rock(無印)においても利用可能である
*3 スリープではなくシステムのシャットダウン
*4 バッテリー切れや他のタイトルをプレイする場合を考え、場合場合により△ボタンより表示されるメニューより行うメモリーカードへのセーブと合わせて運用することで確実なプレイの継続が可能となる。
*5 基本は、3DSで発売されたプリパラシリーズにあるゴールドディスク(3つのボタンを使う譜面)に近いゲーム性となる

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Last-modified: 2023-06-05 (月) 02:48:18 (552d)