マイコンベースボール 盗塁王 †
概要 †1978年に、バンダイが「LSIポータブルゲーム ベースボール」の発売を開始したことをきっかけに、当時各メーカーが競って発売を展開していたマイコン野球ゲームの一つである。 バンダイが、盗塁機能を追加した2作目である「LSIベースボール」を発表し、大ヒットする中で、自由なタイミングでの盗塁やバント機能、フルイニングスコアを採用した高品質版として登場したのが、本製品である。 ゲーム演出にも工夫が凝らされ、試合中に聴こえてくるオルガン演奏をイメージしたようなメロディーが場面に応じて再現されていたり、本塁打が飛び出した際にスコアボードが派手に光るなど、心理的興奮を呼び起こす製品であった。 また、技術面においても、当時としてはまだ未知の技術であった「感圧式タッチパネル」を採用するなど、かなり斬新な要素も含まれる製品だった。 サウンドは全て音階を奏でるブザー音によって構成されるが、打撃タイミングはバンダイの製品と同じであるため、全盲の視覚障がい者でもほぼ不自由なく遊ぶことが可能であった。 二人で遊ぶ場合、基本的にフルイニング性が採用されているが、スコアの表示はイニングごとの累積スコアのみが表示されるため、試合全体の合計スコアを計算しながら行う。 また、バンダイの製品と同様、ホームインした際の通知音はないため、あらかじめ進塁ルールをマスターしておく必要はある。 本体形状と各部の使い方 †
ボタンの扱い方 †前述のように、本製品のボタンは、遠い将来ニンテンドーDSなどで広く用いられるようになった感圧式タッチパネルが採用されている。 これは、特に盗塁動作や球種を相手に悟られないためのもので、ボタン付近に設けられたひさしと共に指先の動きを見えなくさせるための工夫と思われる。 最初は押しづらいと感じると思うが、下記のように操作することが推奨される。
攻撃操作 †本製品は、電源投入後にチェンジボタンを弾いてゲームをスタートする。これはオートモードでも同様である。 打撃 †
盗塁 †ファーストかセカンドにランナーがいるとき、ピッチャー役が球種ボタンを操作しないうちに、盗塁ボタンを弾く。「ポパイのテーマ」のメロディーの後、今ピッチャーが投げた球がストライク球であれば盗塁成功、ボール球では盗塁失敗(アウト)となる。 本製品では、セカンドからのランナースタートやダブルスチールも可能である。 バント †
投球操作 †球種ボタンは、ピッチャー側から見て左から2番目の「カーブ」、3番目の「ストレート」、4番目の「シュート」のいずれかのボタンを弾くことでボールが放たれる。これらの操作の前に、最も左の「スピードボタン」を弾いてから投球すると、早いボールが飛ぶ。 電池の入れ方 †本製品の電池接点が、触覚だけでは非常に分かりづらいので、以下を参考にされたい。 本体手前左角の裏面に当たる部分に電池ボックスがある。 この蓋を開けると、横並びで3本の電池を入れることができる。 そのうち、中央の電池は攻撃ボタン側をプラス、残る2本は攻撃ボタン側をマイナスにして投入する。 入手方法 †ネットオークションなどで在庫が見つかる場合がある。 コメントフォーム †コメントはありません。 Comments/マイコンベースボール 盗塁王? 投票フォーム † |