ゲームウォッチ パノラマスクリーン 「スヌーピー」 †
概要 †1980年にニンテンドーが発売した「ゲーム&ウォッチ」シリーズは、1台1ゲーム内蔵の時計機能付き携帯ゲーム機である。 いつでもどこでも遊べるばかりでなく、そのジャンルの豊富さから子どもたちに絶大なる人気を集め、日本の電子ゲーム史上に一時代を築いた名シリーズである。 数あるタイトルの中で、本稿で紹介する「スヌーピー」(テーブルトップ版、およびパノラマスクリーン版)は、2作目となる「フラッグマン」と共に音情報だけを頼りに視力を使わず遊べるタイトルである。 「スヌーピー」は、海外の人気コミック、「ピーナッツ」のキャラゲーとして、1983年7月に「テーブルトップ版」で発売されたタイトルであるが、翌月には画像やサウンドはそのままで「パノラマスクリーン」に移植された。 販売台数としてはそれほど売れ行きを伸ばしたわけではないが、リズミカルに飛んでくる異なる色の音符を叩き割るというゲーム内容は、今日における「音ゲー」のジャンルを思わせるような内容となっている。 遊び方 †シュローダーの弾くピアノの音が音符に変化して、木の上で気持ち良さそうに寝ているウッドストックめがけて飛んでくる。プレイヤーはスヌーピーになったつもりで、ウッドストックの睡眠を守るべくハンマーで音符を破壊する。 ウッドストックが寝ている木の正面に4つの足場が横に並んでおり、それぞれ色が異なる。左側からオレンジ、黄緑、青、ピンクとなっており、ゲームスタート時、およびミス直後、スヌーピーは黄緑の足場の上にいる。各足場にはそれぞれ同色の音符が飛んでくる。 音符や足場の色はシュローダーがランダムに鳴らす4つの音程(音名でド ミ レ ソ)に対応しているため、視覚に頼らずプレイの場合、それらを聴取し、左右キーで音符と同色の足場に移動して割ることになる。ただし、オレンジの足場から更に左、もしくはピンクの足場から更に右へ進路を取ると、スヌーピーが地面に落下してしまう。 ピアノの演奏は常に4拍子で、1小節のどこかのタイミングでランダムに鳴る音を聴き分ける。同じ音程が4小節目に鳴ったタイミングで音符が飛んでくる。シュローダーが1小節に複数の異なる音程を鳴らした場合は、複数の色の音符が飛んでくる。 破壊に成功すると「ピポっ」という音で通知し、その音程は基本的には鳴らなくなるが、それでも同じ音程が鳴っている場合は、今破壊したのと同じ色の音符が飛んでくることを意味し、そのタイミングは必ずしも4小節目とは限らない。 破壊に失敗してウッドストックを起こしてしまうか、スヌーピーが足場から落下するとミスとなり、3ミスでゲームオーバーである。 得点とピアノの音程変化 †ゲーム開始時、シュローダーはホ長調の音程でピアノを弾いている。 オレンジ、黄緑、青、ピンクの順に左の音符から順に音程をたどると、「ミ ソ# ファ# シ」となる。 これは、有名なチェンバロ曲「調子の良い鍛冶屋」の主旋律1小節目と同じ並びになるので、これを覚えておくとよい。 20点獲得する毎に音程が3半音ずつ上がり、ト長調、変ロ長調、変ニ長調、ホ長調(高音)と転調する。 100点獲得する毎にルーシーが登場し、メロディーをバックにピアノを蹴っ飛ばす動画が再生される。 ノーミスで300点獲得すると、次にミスをするまで得点が倍になる。 もし300点獲得までにミスがある場合は、全てのミスが帳消しになる。 ゲーム機本体の形状 †
入手方法 †数多いゲームウォッチシリーズの中では比較的レアなタイトルのため入手が難しい。 ネットオークションにて、通常価格(6600円)の4倍程度の高価格で出品されていることが多い。 コメントフォーム †コメントはありません。 Comments/ゲームウォッチ パノラマスクリーン 「スヌーピー」? 投票フォーム † |