Simon Air(サイモンエアー)


ジャンルメモリーアクションゲーム
ハード本体内蔵電子ゲーム
メーカーHasbro
国内発売元タカラトミー
国内発売日2016年10月20日
定価3,500円(税抜き)


概要

1978年に発売された電子ゲーム、「simon」は、全ての記憶系電子ゲームの基礎を築き上げたと同時に、視力または聴力の不自由な人であっても、障害を気にすることなく共に遊びを楽しむことのできる玩具の草分け的存在として、世界的に知られる玩具である。

年齢や国籍、性別などを問わず、40年余りにわたり広く親しまれてきた。

それぞれ異なる固有の音程のビープ音を持つ4つの光るボタンの光った順を記憶し、その通りにボタンを押す。正解すると次の問題では、前に正解した問題の後に光を1つ追加したものが出題され、徐々に記憶量が増す。

これまでに多種多様のモデルが発売され続け、最近では技術の進歩によりタッチパネル化され、光ったランプの順番のみならず光の動きの記憶を求める内容のバージョンが主流となりつつあるが、障害を気にせずに遊べる環境は引き継がれている。

「Simon Air」は4色のライトの光った位置に手をかざすことでセンサーが反応しアクションが実行される。

それに加え、全7種のアクションへ反応する。

本品は、日本玩具協会「耳の不自由な子供たちも一緒に楽しめる共遊玩具」に認定され、タカラトミーが販売していたころにはパッケージに「うさぎマーク」が施されていたが、同時に全盲の視覚障害者も、工夫により視力を用いずすべてのモードにおけるプレイとスコアアタックが可能なゲームであり、国内で発売される電子ゲームトイの中で貴重な製品であった。

現在は店舗での販売は終了しているものの、ネットにて買うことができる。

形状

  • 本体は羽のない扇風機のような形をしており、立ててプレイする。*1

本体下部中央のスイッチ部が手前に来るように設置する。

本体上側、ドーナツ状箇所の外円と、下部内側下から上向きに突出した箇所がタッチセンサー付ライトである。

色と音程の並び順は以下の通り。

ドーナツ穴下部から上向きに浮く箇所が青(音程は低いソ)となり、このライトがホームパッドとなる。 ホームパッドは主にゲームスタートボタンとして機能する。以下ホームパッドを、便宜的に「6時ライト」と記す。*2

ドーナツ部上面が緑(音程は高いソ)で以下「12時ライト」と称する。

ドーナツ部左側面が黄(音程はド)以下「9時ライト」と称する。

ドーナツ部右側面が赤(音程はミ)以下「3時ライト」と称する。

音程の覚え方は、次のようにすると覚えやすい。 最も下の6時ライトが低音、最も上の12時ライトが高音、中央の9時ライトと3時ライトが中音域で、右に位置する3時ライトの音程の方が左の9時ライトより高い。

6時ライト下側手前に卵型のボタンがあり、電源オン、ボリューム調整、ハイスコア確認機能を利用可能。

1度押すと短いジングルが鳴り電源が入る。

電源起動時このボタンを押すたびにボリュームが切り替わる。

またこのボタンを長押しすると今選ばれているモードのハイスコアを音で確認可能。

10秒間操作を行わないことで自動的に電源が切れる。

電源ボタン下に横3段階にスライドするスイッチはモード切り替えで左から「シングルモード」「ダブルスモード」「クラシックモード」となる。

モード切り替えスイッチ裏側にリセットスイッチがあり先のとがったもので押し込むとハイスコアデータがリセットされる。

電池ボックスは本体左側足底にあり、これを開けるために太いサイズのプラスドライバーが必要。

対応は単3電池を3本であり、エネループ等充電池等が利用可。

ハンズフリーアクション時の視覚障害対応

前述のとおり本ゲーム機の操作の基本はハンズフリーつまりエアータッチである。

視力を用いず本品をプレイする場合ある程度ハンズフリータッチに慣れるまではゲームモードをクラシックにしてのプレイを推奨。

  1. まず本体上面にある12時ライトの位置がプレイヤーの胸の高さに来るように椅子の高さなどを調整して座る。
  2. 次に基本的に本体の両サイドに手を下向きに置いておく。この位置をホームポジションとする。
    本体サイズや経常を把握することで大凡各部の位置の推定が可能。
  3. アクション時は必要な腕のみを移動させ、指は必ず揃える。
    6時ライトのタッチ時はドーナツ穴に手を差し入れればよい。 他のライトにタッチする場合、ドーナツ外側から中心に向かって手を近づける。
  4. シングル・ダブルなどタッチのみのアクション時はライト中央のセンサーを手のひらの中心で包み込むように手を近づける。
    ライトに触れてもミスにはならない。
    また手がタッチ可能エリアにある間、ライトは光り続け音も鳴り続ける。
    タッチ中に指を動かしたり、光が消える前に次のアクションを行ったりした場合、ミス判定となる場合がある。
  5. スワープ系アクションやクロスフィードではライトに触れつつ滑らせる「スワイプ」を行うことでも正解となる。
    終点位置に数秒手をかざしておくとミスになりにくい。
  6. アクション後は使った手を必ず自分の体の位置まで戻し、次のアクションで左右どちらか使わない手があればホームポジションに戻す。

シングルモード時アクションと出題音

1.シングル]

点灯したライトにタッチ。

各ライトに割り当てられたオルガン音が鳴る。

2.ダブル

シングルモードステージ2より登場。

2つのライトが同時に光るので同時にタッチ。

出題音は和音にて表される。

3.スワープ

シングルモードステージ3より登場。

ドーナツ上にあるライト(9時12時3時)のいずれか二つのライト間を光が走るのでその動きと同じように手を動かす。

この時ライトから3cm以上手が離れるとミス判定になる。

スワープには以下の4ルートがあり出題音が異なる。

出題音は基本的にオクターブ音で構成されており終点のライトに割り当てられている音へ向かい、音程がポルタメント移動する。

  • パターン1 9時→12時(9,0スワープと称する)出題音は高いソのオクターブに近く低音の上昇する速度が遅い。
  • パターン2 3時→12時(3,0スワープ) 高いソのオクターブに近く低音の上昇速度がやや早め。
  • パターン3 12時→9時(0,9スワープ) 低いドのオクターブ音が最後に残り猫の鳴き声のようにも聴こえる。
  • パターン4 12時→3時(0,3スワープ) 低いミのオクターブ音が最後に残り猫の鳴き声のようにも聴こえる。

4.ダブルスワープ

シングルモードステージ5より登場。

これはドーナツ上の三つのライト間で光が走るのでその動きの通りにスワープアクションを行うものである。

説明書では頂点の12時ライトを境に左右の手を交換するよう説明されるが手1本でも正解となる。

  • パターン1 時計回りに9時→3時 -- 出題音は9,0スワープと0,3スワープが続けて再生される。
  • パターン2 反時計回りに3時→9時 -- 出題音は3,0スワープと0,9スワープが続けて再生される。

5.クロスフィード。

シングルモードステージ7より登場。

ドーナツ上の三つのライト上を二つの光が同時に移動するのでプレイヤーは両手で同時にスワープアクションを行う。

その際左右のタイミングを一致する必要がある。

これにも3種パターンと出題音がある。

パターン2とパターン3の出題音はアクションに含まれた2種類のスワーブ音が同時に鳴るものとなる。

  • パターン1 9,0スワープ + 3,0スワープ -- 出題音は、12時の音程である高い「ソ」に向かって上昇するオクターブ音で、高温低音とも同じ上昇速度。
  • パターン2 9,0スワープ + 0,3スワープ -- 左右とも時計回りでスワープする。
  • パターン3 3,0スワープ + 0,9スワープ -- 左右とも反時計回りでスワープする。

ダブルスモード固有アクション

ダブルスモードではプレイヤー1が6時と12時、プレイヤー2が9時と3時ライトを担当する。 なお、「ダブルスワープ」や「クロスフィード」などでお互いのタイミングを合わせることは、見えないと大変難しいため、手の動きが時計回りかどうかによってあらかじめ担当を決めておくとよい。 ダブルスモードには、2種類の固有アクションがある。

1. 4ハンド(フォーハンド)

4つ全てのライトが光るので双方のプレイヤーが双方の手を使い同時にタッチする。

タイミングがずれるとミス判定となる。

2.ホールド

1人のプレイヤーが2つのライトのダブルタッチをホールドした状態で他方のプレイヤーが残る二つのライトにダブルタッチする。

ヒント

以下の3種類のスワープ音は音程が上昇して最後に高いソのオクターブ音が残る点で類似しており混同しやすいため聞き分け方のポイントを記す。

  1. 9,0スワープ -- 低音の上昇速度が遅い。
  2. 3,0スワープ -- 低音の上昇速度が速い。
  3. クロスフィードパターン1(9,0+3,0) -- 低音と高音の音程がほぼ同時に変化する。

ゲームモード

1.シングルモード

1人用レベル昇格モードで16ある難易度のステージを順にクリアしていく。

4ハンドとホールドを除く全アクションを含む問題が出題される。

間違えたり光が消えないうちにライトに手を近づけるとゲームオーバーとなる。

ゲームオーバー後2秒以内にゲームをスタートすると失敗したステージから始められる。*3

2秒以上経過してからスタートした場合、次のスタートはステージ1からやり直しになる。

2.ダブルスモード

本体を挟み二人で向き合い座り行う協力プレイモードで16ステージをクリアする。

シングルモードで登場するすべてのアクションに加え4ハンドホールドが加わり計7種のアクションを使いこなす。

3.クラシックモード

シングルタッチのみのサイモンモードで最高100の光と音を記憶する。

スコア通知

ゲームオーバー後緑と青の光と2種の和音の回数よりスコアが通知される。

スコアが2桁の場合緑ライトが長く光る(ドファラの和音)のは10の位、青のライトが短く光る(ドミソの和音)のは1の位である。

ハイスコアを更新した場合得点発表前にハイスコア達成を知らせるチャイムが鳴る。

関連動画

  1. Simon Air - Official Tutorial - Hasbro Gaming - YouTube(英語)

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*1 本体は倒れやすくゴム足が付いていないので、マウスパッド等滑りにくいものを用意することで安定した設置が可能となる。
*2 このライトはスワープ系アクションでは使用されない
*3 得点はリセットされる

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Last-modified: 2022-06-15 (水) 09:20:44 (678d)